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漢方内科

漢方内科 
担当医 
佐藤 弘(さとう ひろし)医師

【経歴】
昭和49年  東京大学医学部卒業
昭和56年  東京大学医学部付属病院で漢方診療を始める
昭和60年  東京女子医科大学第二病院勤務
平成4年    東京女子医科大学東洋医学研究所勤務
平成16年   東京女子医科大学東洋医学研究所所長就任
平成25年  東京女子医科大学名誉教授
平成25年  新潟医療福祉大学教授
平成27年~令和1年まで 日本東洋医学会 会長
令和4年6月より 椿田医院 漢方内科医/内科医として勤務(非常勤)
【資格】
日本内科学会認定内科医
日本東洋医学会認定漢方専門医
【著書】
「漢方治療ハンドブック」(江南堂)1992年
「看護婦のための東洋医学入門」(医師薬出版)2012年

漢方内科とは

漢方医学は今から2000年前の中国で誕生し、5~6世紀ころに日本に伝来、その後日本の風土や日本人の体質などに合わせて独自に発展し、現在の『漢方医学』となりました。
漢方医学の治療や診断方法は、現代・西洋医学(各種の検査結果に基ずく診断など)とは手法が異なります。
現代・西洋医学では『病気そのもの』が治療のターゲットなのに対し、漢方医学では「病気を持つ人」を治療対象と考えます。

漢方医学=人それぞれの体質や心身の状態などにあわせ自然治癒力を利用して治す

現代・西洋医学 = 病気の原因となっている器官などにあわせ、ピンポイントで治す


現代・西洋医学的には異常がない、検査をしても不調の原因がわからない、などの現代・西洋医学治療だけでは改善しにくい症状に、漢方薬が効果的なことが少なくありません。今よりもっと心身ともに健康な状態を目指したい方にもおすすめです。
当院では日本東洋医学会認定の漢方専門医が診察、治療しています。治療、漢方薬は全て保険が適用されます。また、西洋薬との併用もできます。

漢方専門医とは

西洋医学的な専門医資格を取得したうえで、さらに漢方医学を十分に習得し、漢方独特の診察を行って、患者様一人一人の症状や体質に適した漢方医療を提供することができる医師(日本東洋医学会HPより抜粋)

漢方に適した症状や疾患

診療科名は『漢方内科』となっていますが、漢方治療の対象になる疾患は内科にとどまらずたくさんあります。小児科、皮膚科、婦人科、整形外科、心療内科など、特定の診療科や性別、年齢を問わず対象は幅広いです。

●内科系の対象症状・疾患
下痢・便秘、かぜ症状やインフルエンザ、気管支炎、喘息、過敏性腸症候群、食欲低下、慢性的な胃痛、吐き気、胃もたれ、胸やけ、アレルギー性疾患、頻尿や残尿感などの排尿トラブル、動悸、など
●皮膚科系の対象症状・疾患
肌荒れ、かゆみ、湿疹、じんましん、にきび、アトピー性皮膚炎、など
●婦人科系の対象症状・疾患
月経不順、月経痛、月経前症候群、月経周期の症状(イライラ、のぼせなど)、更年期症状、など
●整形外科系の対象症状・疾患
関節痛、肩こり、神経痛、関節リウマチ、など
●心療内科系の対象症状・疾患
うつ、不安感、怒りっぽい、イライラ、など
●その他の症状・疾患
疲労感、ストレスによる心身の不調、不眠、冷え、むくみ、病中・病後の体調不良、のどの違和感、こむら返り、気象病、男性更年期症候群、虚弱体質、難聴、耳鳴り、めまい、など

心身一如(しんしんいちにょ)の考え方

 体と心はお互いに影響しあう、という考え方です。漢方医学では心身の全体のバランスを整えることを目的として治療を行います。ストレスから生じるさまざまな症状や慢性的な体調不良にたいして、心と体の状態をみながら治療していきます。

診療の流れ

東洋医学独特の五感を用いた身体の診察を重視します。中でも腹部の触診は日本の漢方医学独特の診察方法です。

問診…専用の問診票の情報の他に、患者様からお話を伺います
     漢方医学では患者様の自覚症状や患者様の訴えを第一の判断材料
    とし、患者様からお話を伺うことも治療の一環ととらえます。
望診…顔色や姿、立ち居振る舞い、皮膚の状態を診ます
舌診…舌の色や形、苔の状態などを診ます
脈診…腕の脈を診ます。脈拍数だけでなく脈のスピード、リズム、
     深さや強弱を診ます
腹診…仰向けの状態で行います。腹部に触れ、軽く押したりたたいたりして
    痛み、弾力、緊張、抵抗などを診ます

西洋医学的な血液検査や画像検査については医師が必要と判断した場合に行います(当院でレントゲン、CT、超音波検査、胃カメラなどが行えます)。また、患者様から希望があれば医師と相談のうえ、行うことも有ります。より詳しい検査などが必要と判断した時は院内や院外の専門医にご紹介し、診察を受けていただく場合があります。

診断、漢方薬の処方

患者様の症状・状態に適した漢方薬を選択し処方します。患者様のライフスタイルなども考慮し1日の処方回数や薬を飲むタイミングなどを提案いたします。薬の飲み方についてもアドバイスいたします。
漢方医学では、たとえ同じ症状でも患者様それぞれの体質や症状をどのように治療するかによって処方が異なります。診断や漢方薬について、お尋ねになりたいことは遠慮なくご相談ください。

漢方治療の基本的な考え方

患者様の「証」を判断します

「証」とは漢方的な基準から見た患者様の心と体の状態です。「証」は患者様の訴える症状や体格、体質、体の防衛力などの要素から判別します。漢方では「証」にあった漢方薬を処方します。
「証」の分け方の一つに「虚・実(きょ・じつ)」があります。体力があり病気に対しての抵抗力が強い状態を「実証」、体力が無く弱々しい状態を「虚証」といいます。※「証」に関わらず、症状などから判断し漢方薬を処方するケースもあります

「気・血・水」の状態から不調の原因を探ります

漢方では、私たちの身体は「気・血・水」の3つの要素がバランスを保ち体内をうまくめぐることによって、健康が維持されていて、これらが不足したり滞ったり偏ったりしたときに、不調や病気、障害が起きてくるととらえます。そのため、診察で「気・血・水」の状態を見て、どこに問題があるのかを探っていきます。※「気・血・水」に関わらず、症状から判断して漢方薬を処方するケースもあります。

気(き)の乱れ
気虚(ききょ)  無気力、疲労感、だるい、食欲不振など
気滞(きたい)  のどが詰まった感じ、息苦しい、お腹が張る、頭重など
気逆(きぎゃく) のぼせや動悸、発汗、不安感など

血(けつ)の乱れ
瘀血(おけつ)  月経異常、肩こり、便秘、腹部の圧痛(押すと痛む)、
           色素沈着など
血虚(けっきょ) 貧血、皮膚の乾燥、脱毛、血行不良など

水(すい)の乱れ
水滞(すいたい) むくみ、めまい、頭痛、下痢、排尿障害など

漢方薬とは

漢方薬とは、漢方医学で用いる医薬品の事で、一般的に複数の生薬(しょうやく:植物の葉・根・茎・果実など)を組み合わせたものです。様々な生薬を組み合わせることで互いの相乗効果を引き出します。
そのため、個別の症状の治療に対してそれぞれにお薬を処方することが多い西洋薬とは違い、一つの薬でさまざまな症状を改善する効果や効能が期待でき、本来の治療目的以外の症状にも効果をもたらすことがあります。これは、漢方薬が人が本来持っている自然治癒力や自然回復力を引き出すサポートをする薬でもあるからです。
当院で処方する漢方薬の多くは顆粒状の『エキス剤』です。生薬の有効成分を抽出して濃縮、乾燥させた薬です。そのため煎じる必要はありません。エキス剤は小分けにパッケージされているので持ち運びに便利です。

漢方薬の飲み方

食前30分前、または食事と食事の間(食間)などの空腹時に服用するのが一般的です。そのわけは、漢方薬が空腹時のほうがよく吸収されるからです。ほとんどの場合エキス剤の処方のため、熱いお湯100㏄~150㏄に溶かして、飲み頃の温度になったらそのまま服用してください。
お湯に溶かして飲むことで薬の効果が強まることはもちろん、
漢方の香りをかぐことも治療効果があります。外出時やお湯が冷めるまでの時間がない時などは、水またはぬるま湯でそのまま服用しても構いません。どうしても空腹時の服用ができない時や飲み忘れてしまったときは食後でも構いません。また、薬によっては飲むタイミングや服用方法が異なる場合がありますが、その際は処方時にお伝えいたします。

よくあるご質問

Q.漢方薬に副作用はありませんか?
A.漢方薬は安全な薬の部類ですが副作用がおこることがあります。漢方薬の服用を開始後に発熱、息切れ、咳、むくみ、食欲不振、血圧上昇、皮疹などの症状が出現した場合は服用を中止し医師にご連絡ください。

Q.他の薬(西洋薬など)と一緒に服用してもいいですか?
A.問題ありませんが、飲む時間が重なったときは飲む時間を30分~60分あけて服用してください。
西洋薬、漢方薬の両方の薬を服用することについて心配な場合は医師におたずねください。なお、他院からすでに漢方薬が処方されている場合はその旨をお申し出ください。漢方薬に含まれる生薬が重複することによって危険なことがあります。

お気軽にご相談ください

調子が悪い状態が続いている、治療中だが症状が改善しない、医者にかかるほどの不調ではないが健康に不安がある、などのお悩みをお持ちの方はご相談ください。

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