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整形外科・形成外科【自由診療】

かんせつ・肌 再生医療部

2022年9月1日に発足し、人が生まれながらに持っている「自然治癒力」を活かした再生医療における多血小板血漿(PRP)療法を通じて怪我や病気、老化等で失われた身体の組織を修復して、身体機能を回復させる治療の提供を開始しました。

新潟県の民間医療機関としては初めての(厚省労働省への登録医療機関の調査)膝、筋・腱・靭帯治療だけではなく、皴・傷跡・頭皮など皮膚の再生治療も行う医療機関となります*1。

※PRP療法は公的医療保険が適用されない自由診療です。
当院は「再生医療等提供計画」を関東信越厚生局へ提出・受理されています。

PRP療法(多血小板血漿療法:Plated-Rich Plasma療法)とは

切り傷が治る過程のように、本来、血小板のなかに再生物質がありますが、関節面には血管がないため再生機能が働きません。多血小板血漿(PRP)療法は、患者様自身から再生物質を精製投与し、損傷組織の修復を促す治療です。ヨーロッパ関節治療を代表するESSKA* より、2022.5.13PRP療法は従来のヒアルロン酸より推奨度の高い科学的根拠のあるgrade Aの評価を受けています。2013.6.3AAOS*の治療ガイドラインでは、ヒアルロン酸を推奨せず、2022.8.2PRPの治療効果を高く評価する報告をしています。

欧米ではスポーツ選手・変形性関節症・美容・歯科治療等で広く行われており、患者さん本人の再生物質を利用するオーダーメード治療です。日本でのPRP療法は、厚生労働省から認可を受けている治療施設以外では行えません。

* ESSKA: European Society of Sports Traumatology,Knee Surgery & Arthroscopy(欧州スポーツ外傷・膝外科・関節鏡学会議)、AAOS: American Acadwmy of Orthopeadic Surgen(米国整形外科学会議)

当院で実施しているPRP療法の種類

当院では四肢関節の変形性関節症や、靭帯 肉離れなどのスポーツ外傷のみならず、しわ・頭皮などの治療も行います (しわ・頭皮治療は形成治療ではなく組織再生治療のためご注意ください)。
また、アメリカでもっとも汎用されているPRP療法の1つACP-PRP療法(アースレックス社)を採用しており、採血をしてから5~10分程度でPRPを精製、加工することができ、速やかに患者さまに投与することができます。従来は、採血しPRP精製に3週間ほどかかっていたため製品の管理や品質の維持が非常に難しい治療法でしたが、自院ではACP-PRP療法にて品質を保持し10分程度で精製して投与することができます。

PRP療法の予想される効果とリスク・副作用

PRP療法の予想される効果

PRPには成長因子が多く含まれていることから、成長因子の効果により、炎症の緩和、痛みの緩和、関節機能(こわばり等)、皮膚・頭皮組織の変形または萎縮の改善が促進されることが期待できます。

注意

  • しわ・頭皮に対するPRP治療は組織再生治療であって形成治療ではありません。また、関節、靭帯、筋組織の残存組織の再生治療ですが、変形形態の改善は難しいことの了承をお願いします。
  • PRP治療は個人の治癒力を利用しているため、徐々に改善するものの、その治療効果には個人差がみられ、完全緩解を保証するものではありません。
  • この説明書に記載されている治療経過や状態はあくまで平均的なものであり、個人差があることをご了承ください。
  • 治療に関して患者様が当院及び医師の指示に従っていただけない場合、当院は一切の負担を負いかねますのでご了承ください。

起こるかもしれないリスク・副作用事象

  • PRPの原料には、患者様ご自身の血液を用います。他人の組織を移植する場合に用いる免疫抑制剤を使うことがないため、免疫抑制剤による副作用の心配はありません。ただし、採血のために静脈内に注射針を刺す行為が必要です。採血は約15mLですので、通常の献血量である200mL、あるいは400mLに比べて少量であり、比較的安全性の高い処置だと考えられますが、ごく稀に以下の表1に示す合併症 (手術や検査などの後、それがもとになって起こることがある症状) の報告があります。また、PRP治療に関連した偶発症 (稀に起こる不都合な症状) や合併症も考えられます。これらの合併症が起きた場合には最善の処置を行います。
  • 製造したPRPが規格を満たさない場合や、製造途中で発生した問題により製造が完了しなかった場合など、採血を行ったにもかかわらず、PRP注入ができない場合があることをご理解ください。

表1:この治療で起こりうる代表的な偶発症・合併症

処置偶発症・合併症頻度・対応など
採血採血に伴う痛み痛みの感じ方の個人差もありますが、通常の場合、次第に治まります。
気分不良、吐き気、めまい、失神0.9% (1/100人) *
失神に伴う転倒0.008% (1/12、500人) *
皮下出血0.2% (1/500人) *
神経損傷 (痛み、しびれ、筋力低下など)0.01% (1/10、000人) *
PRP注入感染PRP調製にあたっては、細菌などの混入を防止する対策を取っていますが、完全に混入が起こらないとはいえないため、注入後は、注意深く観察を行います。感染の症候が認められた場合には、適切な抗生剤などの投与により対応します。
注入の痛み投与後には必要に応じ、鎮痛剤を服用していただきます。痛みの感じ方の個人差もありますが、痛みは次第に治まります。
注入部位の腫れ注射後3~4日は、細胞の活発な代謝が行われますので、腫れやかゆみ、赤みや痛みが出るなどがありますが、自然に消失していきます。
手術部位の内出血
(紫色になる)
次第に治まります。
* 献血の同意説明書(日本赤十字社) より転記

PRP療法の流れ治療後の注意点

PRP療法の流れ

当院では、四肢関節の変形性関節症や、靭帯 肉離れなどのスポーツ外傷のみならず、しわ・頭皮などの治療にも、アメリカでもっとも汎用されているPRP療法の1つACP-PRP療法(アースレックス社)を採用しPRP療法を行っています(しわ治療は形成治療ではなく組織再生治療のためご注意ください)。
完全予約制で、診察前に問診などで状態を確認し、治療についてカウンセリングを行います。

当院では原則 至適投与のため肌や関節を、エコー検査等で評価しPRP投与します。

PRP療法の対象者
本治療では、従来法(ヒアルロン酸治療や理学療法など)で効果が期待できない方で以下の基準を満たす患者様を対象としています。

【対象者】
・成人(18歳以上)
・通院可能な者
・本治療について文書による本人の同意を得た者
・全身状態が良好な者

【除外基準】
問診により以下のいずれかに該当する者
・抗凝固剤使用
・血小板減少症等出血性素因
・貧血
・重篤な感染症
・易感染性宿主(糖尿病・免疫不全・慢性腎不全・肝硬変)
・充分に一般治療を行っていない交通外傷の患者様
・労働災害者等の治療
・医師が不適切と判断した者

PRP療法の流れ

予約当日:PRP療法実施
PRP療法の長所・短所、費用、治療期間などを十分ご理解いただいたうえで実施を希望されたときに、同意書にご署名頂き、PRP療法を実施します。
①末梢血の採取:患者様の腕より、注射針を接続した注射器を用い15mL採血します。
②PRP作製:採取した血液を、遠心分離器で遠心しPRPを作製します。
③PRP注射:患部にPRPを注射します。投与部位に応じて、エコーガイドを使用します。PRPの投与量は医師が患部の状態を考慮しながら調整します。当院では原則 至適投与できるようにエコーを用いてPRP投与を行います。

経過観察:翌日から1週間
PRP投与後、細胞が活性化、促進されるため発赤や痛みを伴うことがありますが、自然消退していきます。

経過観察:1週間から4週間
・関節症や、靭帯 肉離れなど(しわ・頭皮の治療以外)は、身体状況に応じて理学療法を開始します(理学療法は保険診療のため、同月に他院で理学療法を行っている場合は、翌月からの理学療法となります。理学療法には別途費用が発生します。)
・しわ・頭皮の治療は、処置部を観察します。

経過観察:4週間以降
・関節症や、靭帯 肉離れなど(しわ・頭皮の治療以外)はエコー等で評価し、炎症等がないことと。理学療法の進捗により低負荷なスポーツ復帰から検討します。
・しわ・頭皮の治療は、引き続き処置部を観察します。

2回目の治療期間・回数
●関節症や、靭帯 肉離れなど(しわ・頭皮の治療以外)は、当院ではPRP療法で一般的な1クール3回、3ヶ月おきの投与方法(1年4回)を採用しています。

  • 最初にPRP治療後の理学療法のため1週後に理学療法の予約を入れて頂きます(理学療法には別途費用が発生します)。
  • 3か月以降には2回目のPRP療法の予約を入れさせていただく予定となります。必ず来院していただく必要がございますので、ご都合が悪く予約の変更等があれば、事前に診療時間内にご相談ください。
  • 厚生労働省に経過報告義務があるため1年後の来院をお願いしています。

●しわ・頭皮の治療では状況を観察し必要に応じて2回目のPRP療法を施行することも可能です。

治療後の注意点

  • 注射後3~4日の間は、細胞の活発な代謝が行われますので、腫れやかゆみ、赤みや痛みが出るなどがありますが、自然に消失していきます。
  • しわ・頭皮の治療以外では、痛みを強く感じている間に、安静にし過ぎてしまうと、治療部位が硬くなり長期的な痛みの元になる可能性があります。指示されたリハビリテーションを行うことが大切です。
  • 投与後、数日間は血流の良くなる活動(長時間の入浴、サウナ、運動、飲酒など)を行うことで、治療に伴う痛みが強くなることがあります。ただし、この痛みが強くなったからと言って、治療効果に差はありません。
  • 投与後、数日間は血流の良くなる活動(長時間の入浴、サウナ、運動、飲酒など)を行うことで、治療に伴う痛みが強くなることがあります。ただし、この痛みが強くなったからと言って、治療効果に差はありません。
  • 関節は細菌に弱いので、清潔に保つよう心掛けて下さい。
  • 違和感や不具合を感じた場合は、診療時間内にご相談ください。

他の治療との比較

慢性関節炎の治療

慢性関節炎に対して、PRP以外の治療法として、ヒアルロン酸の注入(保険診療)などが挙げられます。以下の表は、ヒアルロン酸注入をした場合の利益・不利益について、PRP療法との比較です。

PRP療法ヒアルロン酸注入
概要関節内に投与することで、損傷した患部の疼痛を和らげる効果があり、また、組織を修復する効果が期待される。ヒアルロン酸は関節内に注入されるとクッションのような働きをし、痛みを和らげる効果がある。
効果持続期間6~12ヶ月程
効果の持続期間が長いため、相対的に注射回数は少なくて済む。
6ヶ月程
ヒアルロン酸が関節腔内から消えていくため(3日で消失)、標準的な治療として1週間毎に連続5回注入する必要がある。
治療後のリスク(注入部位の痛み、腫れなど)リスクはほとんど変わらない。
品質の安定性PRPは患者様自身の血液から製造するため、患者様ごとに品質がばらつく可能性がある。医薬品として承認されており、品質は安定している。
アレルギー反応自家移植のため、極めて低い。品質管理された安全性の高いものだが、アレルギー反応などの可能性を完全には否定できない。
アルツ関節注25mg添付文書より

他の治療との比較:筋・腱・靭帯などの治療

PRP以外の治療法として、ステロイド注射や非ステロイド性消炎鎮痛剤の服用(保険診療)などが挙げられます。以下の表は、PRP療法と他の治療法の利益・不利益についての比較です。

PRP療法ステロイド注射非ステロイド性消炎鎮痛剤
概要損傷部位に投与することで、患部の疼痛を和らげる効果、また、組織を修復する効果が期待される。被投与部位に対し強い抗炎症・免疫抑制作用を即効性の作用を示し、痛み改善効果がある。抗炎症作用を示し、痛みの改善効果がある。
効果持続期間ステロイド、非ステロイド性消炎鎮痛剤により長期的な疼痛改善効果がある。即効性はあるが相対的に効果の持続期間は短い。効果は数時間であるため、持続的な経口投与が必要。
治療後のリスク注射後に数日程度腫れ等の症状を呈する可能性がある。継続使用すると、感染症の誘発・骨粗鬆症の増悪・薬剤離脱困難等を引き起こす可能性がある。胃潰瘍等の胃腸障害、腎機能障害等を引き起こす可能性がある。
品質の安定性自家PRPは患者さま自身の血液から製造するため、患者さんごとに品質がばらつく可能性がある。医薬品として承認されており、品質は安定している。医薬品として承認されており、品質は安定している。
アレルギー反応自家移植のため、極めて低い。品質管理された安全性の高いものだが、アレルギー反応などの可能性を完全には否定できない。品質管理された安全性の高いものだが、アレルギー反応などの可能性を完全には否定できない。

他の治療との比較:しわの治療

PRP以外の治療法として、ヒアルロン酸やコラーゲンなどの注入剤による治療や、フェイスリフトなどの外科手術があります。以下の表は、PRP療法と他の治療法との比較です。

PRP療法注入剤外科手術
概要皮膚の変性または萎縮部位に投与することで、組織を修復する効果が期待される。皮膚の変性または萎縮部位を盛り上げることで凸凹を目立たなくする。⽿の周囲を切開し、伸びた⽪膚を切り取り、⼟台部分を引き上げることで、萎縮を改善する。
効果持続期間注入剤よりも長期的な改善効果がある。即効性はあるが相対的に効果の持続期間は短い。長く、確実な効果が期待できる。
治療後のリスク注射後に数日程度、腫れ等の症状を呈する可能性がある。注射後に数日程度、腫れ等の症状を呈する可能性がある。感染症を引き起こす可能性がある。切開後、強い腫れ、内出血などがある。
品質の安定性患者様自身の血液から製造するため、患者様ごとに品質がばらつく可能性がある。医薬品として承認されており、品質は安定している。手術を行う者の技量による。
アレルギー反応自家移植のため、極めて低い。品質管理された安全性の高いものだが、アレルギー反応の可能性を完全には否定できない。麻酔等の薬剤によるアレルギー反応の可能性を完全には否定できない。

他の治療との比較:頭皮の治療

PRP以外の治療法として、フェナステリド(プロペシア)やステロイドなどの内服薬、ミノキシジルなどの外用剤、自毛植毛手術などが挙げられます。以下の表は、PRP療法と他の治療法の利益・不利益についての比較です。

PRP療法内服薬・外用剤自毛植毛手術
概要脱毛部位の頭皮に直接投与することで、成長因子が毛包細胞に作用し、発毛を促進する毎日経口で服用、または、1日2回直接頭皮に塗布することにより、脱毛を予防し毛髪の成長を促進する。フェナステリドは女性には適さない。後頭部などの頭皮の一部を切除して毛髪を毛包ごと取り出し、脱毛部位に移植する。
効果持続期間3~6か月後に効果が表れ、12か月程度持続するといわれる。定期的な投与で効果を維持することが可能。服用(塗布)開始後6か月程度で脱毛が減り効果が表れるといわれるが、服用(塗布)をやめると効果もなくなる。2~3か月で新しい毛髪が生えるといわれる。生着すれば、自毛と同様のヘアサイクルで伸びる。
治療後のリスク注射後から数日程度、疼痛が残ることがある。一過性の発赤、腫脹、痒みが生じることがある。プロペシアの副作用として、リビドー減退、射精障害、肝機能障害がある。ステロイド内服の副作用として、肥満、糖尿病、生理不順、消化器不全などが挙げられる。ミノキシジルによる顔面の多毛がある。頭皮を切除するため、痛みや出血がある。炎症や感染症の恐れがあり、傷跡が残ることがある。
品質の安定性患者自身の血液から製造するため、患者ごとに品質がばらつく可能性がある。医薬品として承認されており、品質は安定している。採取する毛髪(毛包)や頭皮の状態は個人差があり、毛髪が生着しないことがある。
アレルギー反応極めて低い。品質管理された安全性の高いものだが、アレルギー反応などの可能性を否定できない。極めて低い。

PRP療法の料金表

整形外科領域関節(肩関節、肘関節、手関節、股関節、膝関節、足関節など:1回あたり)77,000円(税込)
筋組織、靭帯組織、スポーツ外傷など(関節外治療)1回あたり66,000円(税込)
学生割引:18歳以上の高校生、大学生など(1回あたり)55,000円(税込)
形成外科領域顔、しわ、頭皮、皮膚の治療(1回あたり)220,000円(税込)
注意:左右両側に投与する場合は2回分となります。例えば両膝をされた場合は2部位2回分となり154,000円となります。

●各種クレジットカードがご利用頂けます。クレジットカードによっては分割払いも可能です。

肌の症例紹介

1. 首のしわの症例(2022年9月9日から3度施術を実施後、3カ月、6カ月、9カ月、1年後の写真です)

症例① 40代女性。首のしわの治療を実施

9月9日(1回目 PRP前)  10月9日(1月後)   12月23日(約3月後)

12月23日(2回目 PRP後) 12月24日(翌日) 4月2日(約6月後)

4月26日(3回目 PRP後) 5月29日(約8月後) 6月30日(約9月後)

2023年9月4日(1年後)

治療内容首のしわにPRP療法を実施しました。
治療期間・回数1回目(2022年9月9日)2回目(12月23日)3回目(2023年4月26日)
4回目は経過観察後に検討する。
費用 *自由診療となります。 (費用の項目参照)総額220,000円(税込み) *コンサルティング、検査・診断、RPR療法処置費用等含む
リスク・副作用 (リスク・副作用事象参照)一般的な採血に伴うリスクとして、痛み気分不良、吐き気、めまい、失神等。PRP注入に伴う感染、痛み、腫れ、内出血

2. ほうれい線の症例(2022年9月9日から3度施術を実施後、3カ月、7カ月、9カ月、1年後の写真です)

症例① 40代女性。ほうれい線の治療を実施後

9月9日(1回目 PRP前) 10月9日(1月後)  12月23日(約3月後)

12月23日(2回目 PRP後)   2023年4月2日(約7月後)

4月26日(3回目 PRP後) 5月29日(約8月後) 6月30日(約9月後)

2023年9月4日(1年後)

治療内容ほうれい線にPRP療法を実施しました。
治療期間・回数1回目(2022年9月9日)2回目(12月23日)3回目(2023年4月26日)
4回目は経過観察後に検討する。
費用 *自由診療となります。 (費用の項目参照)総額220,000円(税込み) *コンサルティング、検査・診断、RPR療法処置費用等含む
リスク・副作用 (リスク・副作用事象参照)一般的な採血に伴うリスクとして、痛み気分不良、吐き気、めまい、失神等。PRP注入に伴う感染、痛み、腫れ、内出血

当院では原則 至適投与できるようにエコーを用いてPRP投与を行います。この例も表情筋など、エコーでシワの原因を評価しPRP投与を行なっています。

よくある質問

Q.PRP療法は通常の治療に比べどんなメリットがありますか?

●テニス肘やゴルフ肘などの筋肉損傷 じん帯損傷 アキレス腱炎 足底腱膜炎などは組織が自然には再生しないことから、一般治療は、残った組織だけで、損傷前と同レベルの機能改善を図るため、組織強度が低く、再断裂・再損傷などの再発例がみられています。PRP療法は組織再生治療のため、これまでのスポーツ外傷と異なり、短期間(約1ヶ月が平均)で積極的に理学療法に取り組むことができ、海外のアスリートはもちろん国内でもスポーツ外傷の標準治療となりつつあります(ただし、日本では未成年の方への再生治療が認められていないため、18歳以上の成人のスポーツ外傷が対象となります)
●関節の変形がみられていても、軟骨組織等は残存しています。ただ、軟骨組織には血管がないため薬剤で治療することが困難、ヒアルロン酸には保護機能しかなく、保険適応は肩と膝関節のみです。そのため、股関節などは保存療法が無効であれば、人工関節への形成術以外の選択肢がありません。PRP療法は変形を治せないものの、組織再生治療のため、軟骨組織の形成が確認されています。また、半月板などの自己修復が難しい組織も再生が認められています。ただし、変形が高度で、PRP療法による組織修復効果による改善が期待できない方にはPRP療法を薦めず、人工関節による形成術を薦めます。

Q.PRP療法は本当に安全ですか?

患者様ご自身の血液中に含まれる、組織修復物質を精製し投与しているため、オーダーメード性が非常に高く負担の少ない治療です。基本的にご自身の血液なので、PRP製剤での副作用はありません。ただ、まれに、麻酔薬や消毒剤にアレルギーがあり、気分不快になる方がいるため、アレルギー歴もしくは施術中に異常があれば、確認させていただきます。

 Q.治療に年齢制限はありますか?

●18歳未満の方への投与は認められていないため行いません。成人でも成長軟骨が残っている関節内投与はエビデンスが確立されていないため行いません。
●成人であれば基本的に年齢制限はありません。
●患者さんの血液の状態により、精製できるPRP量が異なることがあるため、投与量が変わることはあります。

Q.PRP療法ができない人はいますか?

癌やリウマチ、自己免疫疾患で免疫抑制剤を使用している方また、出血傾向のある方。重篤な感染症のある方。充分に従来治療を行っていない方は、お断りすることがあります。

Q.治療後の過ごし方は?

治療当日 シャワー浴は可能で、穿刺部を汚したりしなければ、普通通りお過ごしください(飲酒 サウナなど血流がよくなることは控えてください)。翌日からは入浴されてもかまいません。また、1週間から過度な重力をかけない理学療法を開始します。

 Q.PRP療法はどのくらい投与すれば効果があらわれますか?また投与から効果発現までどのくらいですか?

投与頻度や部位によっても異なります。毎週、1か月 3ヶ月 6か月 1年おきに投与した群では、短い期間で投与する方が、治療効果が高いものの、1か月と3ヶ月では、統計学的に極端な優位差がみられないため、3ヶ月おきの3回投与が一般的となっています(一流アスリートは毎週投与されている方がほとんどです)。そのため、当院でも1クール3回(3ヶ月に一回)の予約としています。また、その効果は部位によって異なりますが、筋、靭帯等は1か月程度、関節は1~3ヶ月、しわ 皮膚は1か月、薄毛治療は3ヶ月とされています。また、厚生労働省に経過報告義務があるため1年後の再来をお願いしています。

担当医:整形外科・形成外科 小林医師

所属学会
日本再生医療学会 再生医療認定医                                   日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医
日本整形外科学会認定スポーツ医
日本整形外科学会認定運動器リハビリテーション医
日本リハビリテーション学会認定臨床医

所属学会
日本再生医療学会
日本整形外科学会
日本関節病学会
日本脊椎脊髄病学会
日本形成外科学会
日本リハビリテーション医学会

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